2020年ハワイの現状・・・(今ハワイは・・・)
今まではワイキキやアラモアナ、ダウンタウンが中心でしたが、オアフ島はドンドン西に広がっています。アラモアナ・センター、そしてワード・ビレッジの開発が進んでいることはすでにご紹介していますが、ここにきてもっとすごいことが西で起きているのです。
オアフ島で、急速に第二の都市になりつつある西オアフのカポレイには、2016年10月に新しいショッピング・デスティネーション「カ・マカナ・アリイ」(ハワイ語で、ロイヤル・ギフトの意味)のフレイズ1が誕生しました。2025年に建設がすべて終了すると、メイシーズ、H&M、Forever21、Bath&Body Works、オールド・ネイビーなどをはじめとした有名ブランド店、ハワイ発のロコストアーなど、150を超える店やレストラン、エンターテイメント施設、それになんとホテルも2つできて、アラモアナ・センターに次ぐ巨大ショッピング・センターになります。
今回はもう少し西のコオリナからも大きなニュースが飛び込んできた。
現在、コオリナにはフォーシーズン・リゾート・オアフ・アット・コオリナ(昔のイヒラニ・ホテル)、アウラニ・ディズニー・リゾート&スパ、ビーチ&ヴィラ・アット・コオリナ、そしてマリオット・コオリナ・ビーチ・クラブの4つのホテル/タイムシェアがありますが、新たにもう1つホテル建設という話が出てきました。
ここは4つの人工ラグーンが作られていて、第一ラグーン(コハラ=くじら)にはフォーシーズンとアウラニが、第二ラグーン(ホヌ=カメ)にはコオリナビーチ、そして第三ラグーン(ナイア=イルカ)にはマリオット、第四ラグーン(ウルア=魚)はヨットハーバーがあり、第一から第四までのラグーンは2.4キロメートルの浜辺の遊歩道でつながっていて、朝の散歩に最適なんです。
今回のニュースによると、新しいホテルはディズニーの隣の空き地にできるってことで・・中国の資本を持つオーシャンワイド・ホールディングスが建設するもので、ドバイにあるアトランティスのようなホテルにして、水族館やウォーターパークなど取り入れて、豪華なホテルにするらしい。今年2017年にスタートし、2年後に完成予定をめざしているとか。そして第二のワイキキになるということらしい。
現在の大きなストレスの1つがフリーウェイ(高速道路)の交通渋滞。住宅地の拡大が進むオアフ島西部から中心部への渋滞緩和の対策として始まったのがホノルル市主導の高架鉄道プロジェクト(以下市電プロジェクト)。
2008年、ホノルルの住民投票でオアフ島西部とダウンタウン、ワイキキおよびハワイ大学を結ぶ鉄道計画に52億ドルの予算を承認2011年2月22日に着工した2020年までにイーストカポレイ〜アロハスタジアム間が、2025年までにアロハスタジアム〜アラモアナセンター間が開通する予定で、慢性的な渋滞の緩和が期待されている。
市電のルートと設備
全長20マイル(約32 km)の路線は、東カポレイ、パールリッジ、アロハスタジアム、ホノルル国際航空、ホノルルのダウンタウン(ビジネスの中心地)を通り、アラモアナ・センターが終点となります。運行スケジュールは、毎日午前4時~深夜0時までで、通勤時間のラッシュアワーは5分おき、それ以外の時間帯には10分おきに運行されます。ホノルル空港-アラモアナセンター間は16分で行き来できるようになります。
市電プロジェクトの利点は…?
市電プロジェクトがもたらす利点としては、まず交通渋滞の緩和が挙げられます。西オアフのカポレイからビジネスや大学が集中するホノルルまでフリーウェイにのってかかる時間は、渋滞のない時間帯なら約30分ですが、朝夕の通勤ラッシュ時にはその2、3倍を要します。渋滞は事故や車の故障、悪天候などでも発生しますし、さらに死亡事故が起きた場合は高速が数時間遮断されるため、自宅にたどり着くまで数時間を要する事もあります。オアフ西部の住民にとって市電の開通は、乗用車に代わってより速く、最も安全で信頼性のある交通手段となるであろうと言われています。
2030年までには、毎週20万人近くが市電を利用するものと見積もられており、これによりオアフ島の道路を走る車が約4万台減少すると予想されています。また、高架鉄道工事がハワイの人々の雇用の増加に大きく貢献するという利点もあります。
市電の車両とシステム
車両と線路は最新テクノロジーを導入したスチール製。時速は、最高55マイル(約88km)、平均30マイル(約48km)が予定されています。運行はドライバーなしで完全自動化されます。乗客定員は800人で、自転車、サーフボード、車椅子、ベビーカー、クーラーボックス、スーツケースなども持ち込み可能。また、無料Wi-Fiも導入され、通勤時の人々や学生、さらには旅行者にとっても、便利になりそうですね。
ホノルルの市電システムは、バンクーバー(カナダ)のスカイトレイン、コペンハーゲン(デンマーク)・メトロ、ロンドン(英国)のドックランド・ライト鉄道などの軽量高速輸送システムと似通ったものになる予定で、アメリカ合衆国ではプラットフォーム・ゲート(軽軌道)を導入した最初の市電となります。